実は「防衛増税」より深刻な自衛隊「人手不足」問題のヤバすぎる現実
いずれ崩壊を迎える

一方、問題は会社の平社員にあたる「士」だ。定員は約5.4万人となっているが、充足率は約80%しかない。
人不足がより深刻なのは、災害救助や有事の際に動員される
予備自衛官」だ。定員は約4.8万人だが、充足率は約70%となっている。
また、予備自衛官より高い練度を要する「即応予備自衛官」は定員約0.8万人で、充足率は約52%しかない。

中高年の自衛官は次々と定年を迎え、若い任期付き自衛官は自衛隊の外で生きる道を選ぶ。そ
のため、ここ数年は毎年1.4万~1.5万人の自衛官等を採用しているものの、
自衛隊は定員を満たすことができていないのだ。
そこに追い打ちをかけるのが、少子化だ。'22年の出生数が80万人割れとなるのは確実だが、
いまの出生数の減少トレンドが継続すると、2040年には出生数が60万人割れとなる可能性も高いだろう。2040年に生まれた子どもが成人した時に、60万人のうち1.5万人、すなわち60人に1.5人が自衛官等になるとは思えない。
加速する人不足によって現行の自衛隊の体制は、いずれ崩壊を迎えるだろう。
組織の在り方そのものの見直しが求められる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/21ddfe668e6c0b559dd1350a82cc2339f27260cf