コロナの死者が少ない中国、集計基準を変更していた…基礎疾患が死因なら含めず

【北京=田川理恵】中国政府は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの死者数の集計基準を変更し、基礎疾患が主な死因の場合は死者に含めないようにしていたことを明らかにした。中国では感染が拡大しているが、発表される死者数が極端に少ないことに疑念が広がっていた。

 記者会見で説明した中国の専門家によると、中国政府の国家衛生健康委員会が、新型コロナによって引き起こされたことが明確な肺炎や呼吸器不全が主な死因の場合に限り、死者として集計するよう関係機関に通知したという。
 これまではコロナ陽性となった後、基礎疾患の悪化で死亡してもコロナによる死者に計上していた。会見で専門家は、オミクロン株の主な死因は基礎疾患という見方を示しており、大半のケースが新型コロナの死者として、集計されないことになる。
 中国当局が12月に発表した新型コロナによる死者は9人にとどまっていたが、北京市内では火葬件数が急増している葬儀場があるなど、コロナ関連死は増えていると指摘されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e7c9fb08f0e1039c240c30d7fe26c29aa852d990