年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇のたび、SNSで議論が起きがちなテーマがある。それは公共交通機関のマナー。大勢の乗客が居合わせれば、そこにはあらゆる価値観の人々が集い、ときに意見が衝突することもある――。
そこで今回は、インターネット上で話題になった「新幹線の座席をめぐる論争」について考えてみよう。
2022年12月上旬、声優・野沢雅子さんのモノマネ芸で知られる、お笑いコンビ「アイデンティティ」の田島直弥さんが投稿したツイートが、大きな注目をあびた。
新幹線の3列シートで、一番窓側に座っていたところ、田島さんの隣(中央)と、通路側の乗客が、ふたりでカードゲームを始めたという。
座席前のテーブルは開かれ、カードが並べられている状態。通路に出るためには、カードをいったん片付けてもらい、テーブルを閉じる必要がある。
もし田島さんがトイレへ行きたくなっても、なかなか声をかけにくい状況とあって、ツイッターに「どれぐらいでゲーム終わりますか…?」「トイレ行けねぇぇぇー」「プレッシャ~」などと、隣席の写真付きで投稿した。
これに対して、「気の毒だ」と同情する声も多かったが、「窓際に座ったのが自業自得だ」「声をかければいいのでは」といった、田島さん側に非があるとする反応も続出し、袋だたきに近い状況に。
また、一部カードゲーマーから代理の謝罪もあったものの、なぜか「カードゲーマーへの差別」と受け止める向きもあり、構図はカードゲーマーvs田島さんの様相を呈してしまった。
想定外の反応が相次いだこともあり、田島さんは(野沢さん演じる)ドラゴンボール・孫悟空のような口調で、困惑のツイートを投稿している。
「これってこっちが覚悟しなきゃならねぇ事案だったんか。。隣が弁当食うとか荷物多いとかの覚悟はしてたけどな…。カードゲームのリスクまで背負わなきゃならねぇとは知らなかったな」(田島さんのツイートより)
なお、一連の論争はネットニュースで報じられ、「ひろゆき」こと西村博之氏も参戦。
「『トイレ行きたいです』って言えば良いだけだと思うです。単に要望を伝えれば解決する話を、『新幹線でカードゲームするのがマナー違反』みたいなおかしなルールを作る方が良くないと思うけどね。。」とツイートし、3000以上のリツイート、3万以上のいいねを得た。
https://news.yahoo.co.jp/articles/765ee7b2361272d841d317e3c03a56c27efa5ebe