大分県内の認定こども園で、保育教諭だった男(40歳代)が同園に通う女児に対し、わいせつな行為などをしていたとして逮捕、起訴された事件があり、園側は、わいせつ行為を把握していたにもかかわらず、逮捕前まで勤務を続けさせていたことが分かった。

県警は男が、勤務する認定こども園内の教室や備品庫で2019年2月~22年6月、女児3人(当時3~5歳)に対し、わいせつな行為をしたり、下着姿にしてデジタルカメラで撮影したりしたとして、今年10~11月、強制わいせつや児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)などの疑いで逮捕した。その後、大分地検が起訴した。

関係者によると、園側は今年に入って男が園児に行っていたわいせつ行為について把握。園は内部処分を行ったものの、勤務を続けさせていた。今年10月に逮捕されるまで保護者への説明もしていなかったという。

園は読売新聞の取材に対し、「被害者保護のため、すべてのことに答えられない」としている。園がある県内の自治体の担当課も「これまでの経緯については回答を差し控える。今後は関係機関で情報を共有し、園への対応を行っていく」としている。

大分地裁で23日に初公判があり、男は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221223-OYT1T50484/