(ソースより抜粋)
新宿歌舞伎町・新東宝ビル横の広場の北にある大久保公園。ここで今、路上で売春相手を探す“Z世代の立ちんぼ”が増えているという。

この公園と大久保病院の間の路地は“聖地”と呼ばれるほど、もともと立ちんぼが多い場所として知られる。
かつては、出稼ぎのアジア系が多かったとされるが、最近は若い日本人の女性が目立つという。

12月某日夜9時、本誌記者は現場を訪れた。20代と思われる女性5、6人が間隔を空けて立っている。みんなマスク姿で、スマホを片手に俯いている。

周囲を会社帰りらしきサラリーマン風の男性30人ほどがうろつき、「遊べる?」「きみいくら?」「やってる子?」「1万?」などと、単刀直入に女性たちに声をかけている。

●都内在住の28才、職業・トリマー

「立ちんぼを始めたのは1カ月前からです。昼間はトリマーとして働き、週末だけ公園に立っています。
今日は、前にここで会った定期(関係を継続している男性客)と、ご飯に行く予定があって来ました。

もともとは、出会い喫茶で“売り”をやっていたんですよね。私の場合、とくにお金に困っているわけではないんです。
ホストにも通っていないし、ブランド物にも興味はなく、お父さんは会社を経営してるし…。
昔、親に迷惑をかけたんです。だからここで稼いだお金を親孝行と思って実家に送っています。

●都内在住の31才、無職

私は3、4年前から、19時から24時くらいまで週4、5日ここに立っています。ここの女の子は、20代後半から30代前半が多いですよ。
平日は10人くらいいるけど、週末は数十人立ってる。警察の摘発が入ると、数時間は女の子は少なくなるけど、たいして人数は変わらないんですよね。

相場はだいたい1.5万円くらいなんじゃないかな。私は1日5万~6万円が“お給料”です。全部1時間以内に終わらすし、風俗店にいるより稼げるからここに立っています。
もともと出会い喫茶にいたんだけど、コロナでお客さんが減ったから私も含めて、公園に一気に女の子が流れてきました。

ほかの稼ぎ方がわからないんです。風俗もしていたし、こういうのにまったく抵抗がないんですよね」

●東京近郊在住の21歳、職業・レストラン店員

「10月からここに立つようになりました。実家暮らしです。お金がほしいから、ほぼ毎日来ています。
きっかけは、友達から『そういう女の子を探している人たちがいて稼げるよ』って聞いたこと。時間は17時から終電まで。

昼間は地元のレストランで時給1200円で働き、仕事が終わり次第、電車に乗ってここに来てる。来月からは、保険会社で正社員として働くことが決まっています。
お給料は25万円と聞いているけど、それでも遊ぶお金が足りないから、正社員になっても立つのを辞めずにWワークするつもりです。

相場はだいたい1回1.5万円ほどで、私は1日6万円稼いでいます。で、そのお金をホストクラブで使って帰ります。あっという間になくなっちゃう。
ここに立っているのも、ホストの担当にお金を使いたいから。ホストクラブに初めて行くようになったのは19歳。
よく行くようになったのは担当ができてから。少しの時間でも会いたいから、ここを早めに切り上げて、終電に間に合うように1時間だけ顔を出して帰ることが多い。

お客さんの年齢は30~50代が多く、この前初めて70代の男性に当たったけど、めちゃくちゃ優しくていい人だった」