挑戦も失敗をも恐れずにキャリアを重ね、第一線で活躍する俳優の米倉涼子さん。美しく、自由に、そしてダイナミックに飛躍する姿から、私たちは勇気と英気をもらい続けてきました。そんな米倉さんの中にも弱い自分がいて、葛藤と困難をどう考え、どう乗り越えてきたのか。ありのまま、まっすぐに、語ってくれました。


振り返ると体調・体力ともに花だったのが35歳前後でした。まさに花の30代(笑)。ドラマ「ドクターX」の前身「ナサケの女~国税局査察官~」が放送された頃で、そのチームで「ドクターX」がスタート。国民的ドラマと言われていますが、決して私だけの力でなく、チームワークの素晴らしさやキャストの化学反応の巡り合わせです。幸運でしたね。

その頃が栄光かどうかはわからないけれど、「あの頃良かったな」と思うときもあるじゃないですか。でも戻りたくても戻れるわけではない。だから、過去の栄光と闘うことは止めました。よくターニングポイントを聞かれますが、それって1つじゃない。その都度、嬉しさ、悔しさ、辛さ、感謝のすべてが少しずつ積もって、岐路になるきっかけが起こるのだと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/194c1ad798cd454390268304003b1c84f7c183c2