海自幹部 「特定秘密」をOBに漏えいか 懲戒処分へ 防衛省

海上自衛隊の幹部自衛官が高度な情報保全が求められる「特定秘密」が含まれる情報をOBに漏らしたとして、防衛省が近く幹部自衛官らを懲戒処分することが政府関係者への取材で分かりました。OBから情報提供を求める依頼を受けたことがきっかけだったということです。
政府関係者によりますと、海上自衛隊の1等海佐は数年前、海上自衛隊のOBに特定秘密保護法で定められた「特定秘密」が含まれる情報を漏らした疑いがあるということです。

OBは別の幹部自衛官を経て1等海佐に接触し、みずからに対して最新の安全保障情勢に関する説明を求めたということで、その説明の中に「特定秘密」に当たる情報が含まれていたということです。

防衛省は1等海佐のほか、関与したほかの幹部自衛官についても近く懲戒処分するということです。

2014年に施行された特定秘密保護法では高度な情報保全が必要な防衛などに関する情報を「特定秘密」に指定し、漏らした場合は最高で懲役10年を科すとしていて、自衛隊の捜査機関の警務隊が今回の漏えいについて調べています。

「特定秘密」の漏えいが明らかになるのは初めてです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221224/amp/k10013933691000.html