ロシア法務省、ノーベル平和賞受賞の人権団体創設者らを「外国の手先」に指定
2022/12/24 18:04
ロシア法務省は23日、今年のノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」を創設した1人で、人権活動家のスベトラーナ・ガンヌシキナ氏を、米欧のスパイを意味する「外国の代理人(手先)」に指定した。ガンヌシキナ氏は平和賞を機に発信の機会が増えており、圧力をかける意図があるとみられる。
「外国の代理人」に指定されると財務状況の監視が強化され、露国内での活動が困難になる。ガンヌシキナ氏はメモリアルのSNSを通じ、「指定される理由が見当たらない。私はジャーナリストでもなく、SNSにも投稿していない。活動は今後も続ける」とコメントした。
23日には、露独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」の元編集長アンドレイ・コレスニコフ氏も指定された。同紙のドミトリー・ムラトフ編集長も昨年、ノーベル平和賞を受賞している。また、収監中の反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の国際組織、反戦団体なども指定され、対象数は計515となった。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221223-OYT1T50572/