高校生長距離ランナーの夢の舞台、全国高校駅伝が12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着で行われる。
47都道府県の代表がクリスマスの都大路でタスキをつなぐ。ここでは5区間21.0975kmで争う第34回大会の女子のレースを展望する。
トラックの平均タイムや今季の駅伝成績、経験など総合的に判断すると、前回3位の神村学園(鹿児島)と2連覇を狙う仙台育英(宮城)を軸とした優勝争いとなりそうだ。
神村学園は強力な留学生を擁し、鹿児島県大会ではランキングトップの1時間7分27秒。1区は、3000m9分07秒13の田島愛梨(3年)が務めるだろう。仮に区間賞を取れなくとも、ライバル校から20秒差程度で2区につなぐことができれば勝機は出てくる。
2~4区は上野優月(3年)ら9分20秒台の選手でつなぎ、アンカーはインターハイ1500m・3000m2冠のカリバ・カロライン(2年)が入るオーダーが想定される。カロラインは鹿児島県大会で向かい風のなか5㎞14分58秒で駆け抜けており、先頭と40秒程度の差でも逆転は可能なはずだ。
仙台育英も調子を上げてきた。前回2区区間賞の杉森心音(3年)は今季5000mで15分34秒54をマークするなど、エースとしてチームを牽引。
また、3000mは10人が9分30秒以内で走るなど、選手層も厚い。
特に秋以降、留学生のデイシー・ジェロップ、細川あおい、長岡みさきの1年生トリオが好調だ。1区濃厚の杉森から主導権を握れるか。
チームとしては4区終了時で留学生のいるライバル校に1分00秒~1分10秒、日本人チームには20秒程度のリードを築きたいとしている。
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