学校の健診をめぐっては、盗撮したとして医師が逮捕される事件も起きています。脱衣での健診を続けることは妥当なのか、専門家にも聞きました。

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京都府長岡京市の金井仁美さんには中学生と高校生の娘がいる。

金井さんが代表を務める「子どもたちの安心できる健康診断をめざす会」は11月下旬、上半身裸で受ける学校健診の見直しを求める署名を長岡京市教育委員会に提出した。署名は約5千筆に上った。

長岡京市内の小中学校14校では長年、健診時の内科検診を上半身裸で実施している。市によると、ついたてなどで他の生徒から見えないようにした上で、医師が脊柱側弯(せきちゅうそくわん)症(背骨のゆがみ)や皮膚疾患の有無、心音などを調べている。

だが今年7月、こうした健診への疑問や不安の声が噴出した。

きっかけは、岡山市の小中学校で健診を担当していた医師が逮捕された盗撮事件。捜査にあたった京都府警によると、押収された動画には約280人が映っていたという。