欧州スーパーリーグ構想は消えず…同リーグ主催者「欧州30クラブが変化を望んでいる」「若者はFIFA23を300時間プレーして本物のサッカーは10時間しか見ない」
スーパーリーグのプロモーターであるA22スポーツ・マネージメントのベルント・レイチャート氏が、同リーグの構想が頓挫したわけではないことを強調している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/455a89a9c66d827b8258d56b891f47b1716d1516
レアル・マドリー、バルセロナ、ユヴェントスは欧州司法裁判所に対して、FIFAとUEFAのスーパーリーグ創設に対する処分が脅迫、地位の濫用によると訴えているが、同裁判所の法務顧問アタナシオス・サントス氏は先日に「FIFAとUEFAの処分は法律の範囲内」「レアル・マドリー、バルセロナ、ユヴェントスが独自の大会を創設することは可能だが、FIFA及びUEFA主催の大会からは外れなくてはいけない」との見解を示していた。この見解は裁判を縛り付けるものではないが、判決に対して80%以上の影響力を持っているとされる。
レアル・マドリー、バルセロナ、ユヴェントスにとっては大きな打撃となったように思えるが、しかしスーパーリーグのプロモーターであるレイチャート氏は同リーグの構想が「しっかり生きている」ことを主張。『バングアルディア』や『マルカ』などのスペインメディアに対して、次のように語った。
「スーパーリーグ構想が息絶えたなどもってのほかだ。しっかり生きているよ。私たちはフットボールをより良くすることを望んでおり、あらゆるサイドと対話をしている。私たちはフットボールの熱狂を取り戻すと同時に、適切な経済基盤を構築したいんだ」
「UEFAのシステムは70年前から存在している。私たちはここ数週間の間に30クラブと話し合ったが、彼らの恐怖は少しずつ取り除かれているよ。彼らは統治者と経済的支配の変化を望んでいるんだ」
「例えば18歳の若者は、テレビゲームの“FIFA23”を平均300時間プレーし、本物のフットボールは10時間しか見ていない。彼らはより最高の試合を求めている。今現在、チャンピオンズリーグの前にやっているというだけの試合が、取るに足らない試合の6倍は見られているんだよ」
「私たちは『Tik Tok』でフットボールを見てほしくはない。スーパーリーグが欧州最高のリーグになることを望んでいる。現在はプレミアが最高のリーグになってしまっているという情報もあるが、私たちは欧州最高のリーグをつくりたいんだ」
「ファンの興味は変わっていっている。フットボールはサイクリングやバスケットだけでなく、『ネットフリックス』とも競っているんだ。だからこそ、より良いフットボールを提供しなくてはならない」
「私たちは排他的ではない。各フットボールクラブが、欧州のスポーツシステムを変えられるのだと理解している。スポーツに競争法が当てはまらないことは信じられない。クラブがすべてのリスクを引き受けているにもかかわらず、だ。スーパーリーグは閉じられた大会ではなく、欧州統合主義のプロジェクトになるんだよ」