【悲報】白血病患者の直美さん(14)、初めて好きな人ができるも、腫瘍転移のため乳房切除、声帯も切除へ… [963243619]
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「病気にならなければ、あなたとは会えなかったかもしれない。あたしも、あなたも、ぜんぜん知らない世界で生きていくことになったはずよ。
でも、どういうわけかあたしは病気になり、あなたと出会った。この運命に、感謝すべきなのかしら。
この病気はたぶん、治らないのよ。それが現実。でもあたしは欲ばりだから、こんな状態になっても、夢を見ていたいの。
テッちゃんがいて、あなたがいて、そして病気がすっかり治る。そうすると、どういうことになるのかしら。
つらいことが起こるかもしれないわ。人を傷つけたり、傷つけられて恨んだり、いろいろと哀しい体験をして、そうしてたぶん、泣きながら、これが生きるってことなんだと思う。
つらくてもいいから、生きていたい。
でも、どうしようもないのよ。あたしには選ぶ権利がない。ドラマが始まったのに、山場も来ないうちに、チャンネルを換えられてしまう。残酷な仕打ちだと思わない?
でも、あたしは運命を恨むわけにはいかない。運命が、あなたをあたしの前に連れてきたのよ。だからあたしは、この運命を、喜んで受け入れようと思うの」
http://yukihironaomasa.seesaa.net/article/373809205.html
「父さん・・・・・、今日、ぼくの大切な人が、手術を受けたんだ。たぶん、その人は死んでしまう」「友だちか」「そう。大切な友だちだよ」父は腕に力をこめ、ぼくの肩をぎゅうっと抱きしめた。
「良一。お前にもいつか、わかるだろうがな。長く生きていると、大切な人間が、次々に死んでいく。それは、仕方のないことなんだ」
「そしてな、良一。大人になり、中年になるにつれて、夢が、一つ一つ、消えていく。人間は、そのことにも耐えなければならないんだ」
「今夜は、学生時代の友だちと飲んでたんだ」突然、父は涙声になった。
「いっしょにデモに行った仲間だ。かつての仲間のうち、一人は内ゲバで殺され、もう一人は自殺した。生き残ったつまらんやつらが、過去を懐かしんで、センチメンタルになって酒を飲む。中年というのは、醜いものだ。良一、わかるか」
・「いや、お前なんかに、わかってたまるか」父は大声でわめいた。「おれがつまらん仕事に手を染めるようになったのも、お前たちを食わせるためだ。この家を建てるために、おれがどれほど心を痛め、自己嫌悪にさいなまれたか・・・・・。くそっ、こんな家なんか」
かなC
>>9
これが教科書に載ってたおかげで小説を好きになった人は多いと思う
>>12
ソースは三田誠弘のいちご同盟です ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています