今年最後の「プレゼント」=アルバイト・江川泰子・66(長崎県)
軽い精神障害がある30代の女性と一緒に仕事をしている。スーパーの品出しの仕事でミスをして謝る彼女に、
「謝ってくれてありがとう」と言うと「涙が出るほどうれしい」との言葉が返ってきた。
両親と相撲観戦に行ったこと、ファッションのコーディネートを友人にアドバイスしたことなどの話を聞いていたが、今月初旬に突然入院した。
「慌てなくていいよ」「仕事のメモはいつ書いてもいいよ」と話していたが、その配慮にかえって疲れてしまったのか、仕事を頑張り過ぎたのか……。
彼女の体調不良に気づかず、アドバイスもできない自分に腹が立った。
ところが先日、入院中の彼女から「元気で治療に頑張っています」と連絡があった。
今年最後にプレゼントをもらったようで胸のつかえがとれた。
メンタルヘルスの専門知識がない私たちは黙って回復を待つしかないが、いつも、あなたのそばで見守っています。
https://mainichi.jp/articles/20221230/ddm/005/070/004000c