※2022.12.30 Fri posted at 15:30 JST

パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタンの裁判所は26日、強姦罪で有罪判決を受けた男が被害者の女性と結婚することで「合意」したことを受け、この男に無罪判決を言い渡した。男の弁護士が明らかにした。この判決に対し人権活動家は、同国で性的暴力が常態化する恐れがあると強く批判している。

弁護士によると、ダウラット・カーン被告(23)は2020年にカイバル・パクトゥンクワ州北東部スワートで聴覚障害を持つ女性(36)を強姦したとして、今年5月に有罪判決を受けた。

カーン被告は終身刑を宣告され、さらに罰金10万ルピー(約5万8000円)を科されたという。被害女性は後に出産したと同弁護士は付け加えた。

ペシャワール高裁は26日、カーン氏と被害者の女性が、地元の評議会「ジルガ」による裁判外の和解の後、正式に結婚したことを受け、カーン氏に無罪判決を言い渡した。ジルガは年配の男性で構成される評議会で、シャリア(イスラム法)に基づいて決定を下す。

https://www.cnn.co.jp/amp/article/35198038.html