資産所得倍増「2023年は元年」 岸田首相が大納会出席
政治
大納会で打鐘に臨む岸田首相(30日、東証)
岸田文雄首相は30日、東京証券取引所の年内最後の取引を締めくくる大納会に出席した。「来年は資産所得倍増プラン元年として貯蓄から投資へのシフトを大胆、抜本的に進めていく」と述べた。現職首相による大納会出席は2013年の安倍晋三氏以来9年ぶり。
30日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに小幅に反発し、前日比83銭高の2万6094円50銭で取引を終えた。22年の年間ベースでは2697円(9%)安と、4年ぶりの下落となった。
インフレ抑制を目的に米連邦準備理事会(FRB)をはじめ世界の中銀が積極的な利上げに動いた。景気悪化懸念から株式への売りが優勢となった1年だった。
首相が掲げる資産所得倍増プランは個人に「貯蓄から投資」を促し、中間層の資産形成を後押しする内容だ。少額投資非課税制度(NISA)の拡充を柱に据える。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA28AR60Y2A221C2000000/