岐阜県加茂郡東白川村は、幻の生物ツチノコを探す「第31回つちのこフェスタ」を来年5月3日に開催する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催は4年ぶり。ツチノコを捕獲したらもらえる賞金は132万円。新型コロナ流行を機に運営方法を見直して事前予約制とし、これまで3千人以上が参加したツチノコ捜索を270人に縮小。無制限だったメイン会場の来場者も2千人規模に絞り、年度内にはパスポートなどの予約販売を開始する。

 つちのこフェスタは1989年から始まり、コロナ前の2019年には、当時の村の人口約2230人を大きく上回る約4千人が参加してにぎわった。

 一方で村の人口を超える来場に駐車場が不足。運営スタッフも対応しきれず、イベント会場や捜索会場に入れない状況も発生した。このため同フェスタ実行委員会が、運営の見直しを決めた。

 ツチノコ捜索は午前9時、同11時、午後1時の計3回、村内3会場に30人ずつ分かれて実施する。参加権を1人千円で予約販売する。

 また、飲食ブースなどが並ぶ同村神土の中川原水辺公園のメイン会場への来場も、これまでは人数制限はなかったが、パスポート(大人1500円、中学生以下千円)の予約販売とし、2千人規模に抑える。このほか、車での来場者は駐車場代千円が必要。

 村の担当者は「テーマパークで遊ぶようなイメージ。来場者の安全を確保した上で満足感を高めるよう工夫したい」と話す。

https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/180027