ノーベル文学賞受賞を知らせるパリからの連絡が、ガブリエル・ガルシア=マルケス氏のもとに届いたのは1982年10月21日でした。あれから40年の節目を迎えた今日、コロンビアの皆さん、そして全世界に向けて、ガルシア=マルケス氏の世界的傑作小説「百年の孤独」の映像化シリーズの製作開始をご報告できることを大変嬉しく思います。
私たちがガルシア=マルケス氏のご家族とともに、この名著の初の映像化を発表したのは3年あまり前のことでした。そして本日、私たちが誇りと情熱、大きな使命感と責任感をもって取り組むこのプロジェクトをこれからどう進めていくのか、皆さんと共有できることはこの上ない喜びです。
このプロジェクトの成功のためには、一流のオーディオビジュアルアーティスト、脚本家、プロデューサー、監督、プロダクションデザイナー、アートデザイナー、衣装デザイナーのほか、現地コロンビア出身の方々を中心に、原作に精通したエキスパートの力が必要不可欠です。
精巧に、そして熱意を込めて、こうした専門家やアーティストたちが「百年の孤独」の世界をすでに創り始めています。本日2022年10月21日を迎え、私たちは正式に次の一歩を踏み出します。
ここで、そのビジョンと熱意で日々プロジェクトを支える素晴らしいアーティストたちを何人かご紹介したいと思います。まずは、シーズン1の監督を担当する2人 、アレックス・ガルシア・ロペスとラウラ・モーラです。
アレックスは「ウィッチャー」などのシリーズを監督しており、キャリアの初期には、2014年に国際エミー賞の最優秀ドラマシリーズ賞を受賞した「Utopia -ユートピア-」の監督を務めています。
ラウラ・モーラは、映画「Killing Jesus (英題)」や2023年のアカデミー賞コロンビア代表に選ばれた映画「The Kings of the World (英題)」のほか、「グリーン・フロンティア」「世紀の銀行強盗」といったシリーズを手がけています。この作品のために2人はその熱意と才能、情熱をいかんなく発揮してくれることでしょう。
プロダクションデザインは、「パンズ・ラビリンス」(監督: ギレルモ・デル・トロ) でアカデミー賞を受賞し、最近では「ROMA/ローマ」(監督: アルフォンソ・キュアロン) や「バルド、偽りの記録と一握りの真実」(監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) などを手がけたエウヘニオ・カバイェーロ。
そして彼と一緒に多くの作品を手掛け、「ROMA/ローマ」ではアカデミー賞にノミネート、「The Prize」ではベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したバルバラ・エンリケス 。この2人をプロジェクトに迎えられたことは非常に幸運かつ光栄です。また衣装デザインは、Netflixシリーズ「The Final Score (英題)」などで活躍するキャサリン・ロドリゲスが務めます。
最後に、初公開となるマコンドのイメージ映像をご覧いただきたいと思います。撮影は広大で多様な地形に恵まれたこの美しい国コロンビアで行われる予定です。どうぞお楽しみください。
https://about.netflix.com/ja/news/celebrating-the-40th-anniversary-of-garcia-marquezs-nobel-prize-with-the