中国の富裕層、日本に「安住の地」見いだす
https://jp.wsj.com/articles/wealthy-chinese-fed-up-at-home-find-a-haven-in-japan-11672276112

北海道小樽市で不動産業を営む石井秀幸氏は、日本に移住するため
不動産の購入を希望する中国人からの問い合わせが、最近急増していると話す。

アマンダ・ウーさん(62)もその一人だ。中国国有企業の元幹部で、
国際不動産投資で富を築いた。とりわけ新型コロナウイルス流行に伴う規制や
自由が制限されていることへの懸念から、日本に関心を向けたと語る。

「ロックダウン(都市封鎖)はとてもつらかった」とウーさん。
中国で大半の規制が解除されたため北京に戻る機会が増えるだろうが、
それでも日本での滞在を続けるつもりだという。
友人の間では、日本移住への関心がかつてないほど高まっている。

ウーさんは雪深い港町の小樽で11月から寝室が4つある家に暮らし、
200万元(約3800万円)で市内に購入した10件ほどの不動産を管理している。

ウーさんが住んでいる小樽市では人口が減少しており、多くの住宅が空き家となっている。
「小樽の家一軒のお金では、北京ではトイレも買えない」とウーさんは話す。

石井氏の不動産会社は最近、海沿いの家を中国人に3800万円で売ったが、
この額は地元の業者が提示していた価格の3倍以上だった。