【あらすじ・解説】「羅生門」芥川龍之介 未知の世界に飛び込む勇気 | あしかレビュー
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高校国語の定番教材である「羅生門」。家も仕事も失った下人は、生きるためには盗人ぬすびとになる以外ないと思い詰める。しかし、決心がつかない。盗人たちが生きる無法の世界は、これまで主人に仕えて働いてきた下人にとって未知の世界だからだ。

誰だって、未知の世界に入るのは恐い。でも一度飛び込んでしまえば、そこは意外に楽しい世界で、うまくやっていけるのかもしれない。必要なのは未知の世界に飛び込む勇気だ。下人はその一歩を踏み出せずにいる。しかし、そしてあるきっかけが下人の背中を押す。この心情の変化をどう解釈するかが「羅生門」読解のポイントである。