東京地下大要塞の恐るべき防御力

 東京地下要塞は全体が金属製の内壁に覆われ、その上にコンクリートの外壁があります。金属は電場を遮断します。金属の覆いの中に、電磁波は入れません。つまり電磁パルス攻撃はこの要塞には効かないということです。

 では電源は、ということですが、この要塞のためだけに作られている渋谷原発は、金属製の内壁の中にあります。こちらの電磁パルス攻撃の影響を受けません。



 東京全体が停電したとしても、地下要塞は稼働し続けるんですね。
 結局TR-3B アストラの電磁パルス攻撃を受けても、東京地下要塞はまさかの
 ノーダメージ だったということです。
 これを知らずにいつものように突入しようとした特殊部隊は、いきなり要塞からの防衛射撃を受けて驚きました。この初動で多数の死傷者が出てしまいます。
 地下道を通って移動し、終結を図ったのですが、地下道そのものが立体迷路のように入り組んでおり、ところどころにある防衛システムが健在のため、またまた多くの死傷者が出ます。
何とか合流し、防衛システムのない途中の防壁を破壊して侵入しようということで、防壁に爆薬が仕掛けられました。
 コンクリートの外壁が破壊され、金属の内壁がむき出しとなります。
 それは銀緑色に光り輝く、見たこともない金属でした。
 この金属の内壁が異様に硬い。爆弾でもドリルでもダイヤモンドカッターでも、傷一つつけることはできません。
 ヘルファイアの3000度の炎で溶かそうとしましたが・・・溶けません。
 ちょっとまって、そんな硬度で3000度でも解けない金属なんて、地球上に存在したっけ?いくらなんでもそれはないだろ、これはいったい何なんだ。
 ということで、アメリカの裏テクノロジーを総動員し、善良な宇宙人の手も借りて、内壁の金属の成分分析が行われます。その結果は、攻撃部隊全員を驚愕させるに十分なものでした。
 そう、これこそが、アトランティス文明時代に使用されていたといわれる伝説の金属
  オリハルコンだったのです。
 オリハルコンの製法は、アトランティスの沈没とともに失われたと考えられていましたが、実は日本に伝わり、ヒヒイロカネの名で、古来から使われ続けていました。
 天皇家とその周辺にヒヒイロカネの製法が受け継がれており、ここに使われていたということです。

 そんなスーパーテクノロジー持ってるなら、もっと有益なところに使ってほしいものですが・・・。



 その後も防壁への攻撃が試みられ、戦術核(携帯用の小型核爆弾)も使用されたようですが、オリハルコンの防壁を破壊することはできませんでした。



 東京地下要塞はもともと全面核戦争を想定したシェルターとして作られており、大規模核兵器によって、東京の街そのものが消滅しても、内部の人は普段と変わらぬ生活ができるように設計されています。



 小型の核兵器ごときで何とかなる代物ではなかったわけです。