TVS REGZAは、画面内の“アニメ顔”を自動検出して、ネット動画などのアニメ番組も高画質化するテレビ技術を開発。米ラスベガスで開催されるテクノロジー見本市「CES2023」にて技術展示する。会場では、業界初のミリ波レーダーによる画音質調整技術や最新エンジンを搭載した開発中の77型4K有機ELレグザ、75型4KミニLED液晶レグザも参考出品する。
Prime VideoやNetflixで“アニメ顔”検出。アニメがより高画質に
TVS REGZAが今回開発したのは、YouTubeやPrime Video、Netflixなどのネット番組がより高画質に再生できる「AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術」。
現在発売中のレグザにおいても、動画配信サービス毎の画質特性や圧縮特性・解像度に応じて、コントラストや精細感の向上やフレームレートの最適化、バンディングノイズの抑制といったネット動画向けの高画質化技術は導入されているが、新技術では“素材判別”による自動画質調整が可能になった。
具体的には、プロセッサーの映像解析能力を高めることで、ネット動画のコンテンツ種類や特徴の判別を実現。ビデオ素材なのか、フィルム素材なのかをAI技術で見分ける事で、コンテンツに適した画質に自動調整できるようにした。
半導体開発ラボ長の山内氏は「ネット動画は、通常の放送番組と異なりジャンル情報などのメタデータの取得ができなかった。しかし高度な映像解析により、映像内のフィルムグレインまで検知できるように進化。結果、ビデオなのか、フィルムなのか、それともフィルム風ビデオなのかが識別できるようになった。フィルムの場合はグレインを残して処理、ビデオはノイズを極力抑制させるように処理する」と話す。
また、“アニメ顔”検出を使って、実写とアニメを判別。「アニメと判断した場合は、グレインノイズのあるセルアニメなのか、CGを含むデジタルアニメなのか、画調まで詳細に判別できるため、素材に最適な映像処理が施せる。ネット動画はビットレートが低く、グラデーションの部分や輪郭線周辺部にノイズが発生しがち。デジタルアニメの場合は、ノイズを抑えながら、クリアで滑らかなアニメ映像を目指した。また最近のアニメは実写のような描写の背景も多いが、今回の処理ではきめ細かく再現できるようになっている」という。
後はソースで
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1467862.html
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