【編集Gのサブカル本棚】第14回 「中二病」としてのサブカル≠サブカルチャー

サブカルと書かれた本を書店で見かけるととりあえず手にとってしまう筆者は、最近サブカルという言葉の使われ方が変わってきたなと感じている。
近年はアニメ・漫画・ゲームなどのカルチャーを総称した意味で用いられることがほとんどで、意味合いも総じてフラットな印象をうけるが、筆者が大学時代をすごした
1990年代後半頃は違っていた。ネットが普及しはじめたばかりで雑誌や書籍の情報源としての役割が今よりも大きかった頃、サブカルという言葉には蔑称・自虐的な
意味合いがあって、サブカル好きを公言するのはちょっとイタい人というニュアンスが自分自身のことを含めてあった。今で言う「中二病」「意識高い系」に近い感じで、
ポジティブな文脈で自分から言い出す言葉ではなかったように思う。

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