【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は4日、新型コロナウイルス対策で保健担当者による会合を開いた。
中国からの渡航者をめぐり、EU加盟国に対して出発から48時間以内に取得した陰性証明の提示を求めるよう
勧告することを決めた。EU議長国スウェーデンが発表した。

発表によると、会合では、中国からの渡航者に機内でマスク着用を求める方針で合意。EU加盟国に対しては、陰性証明の
導入のほか、中国からの渡航者を無作為抽出してランダム感染検査を行ったり、到着機の下水のウイルス検査をしたりなどの
水際措置を促した。EUで保健政策は、加盟国がそれぞれ決定権を持つ。

中国が新型コロナで渡航規制の緩和方針を発表したのを受け、イタリアやスペイン、フランスは、中国からの渡航者に
陰性証明の提示を要求。空港での感染検査も始めた。一方、ベルギーは渡航者への検査を見送り、到着機の
下水検査を始めるなど、EU内で対応が分かれている。EUは1月半ばまでに、水際対策について再検討する方針。

https://www.sankei.com/article/20230105-JKQZTJKYUVILVJWCHXEOUZ7NBU/