【イツェホー(ドイツ)AFP時事】ドイツの裁判所が、ナチス・ドイツの収容所で秘書だった97歳の女性に執行猶予付き禁錮2年の判決を言い渡した。
高齢化が進み当事者を裁ける最後のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)裁判になる可能性も指摘されている。

判決は20日、独北部イツェホーの法廷で言い渡された。イルムガルト・フルヒナー被告は、
ナチス占領下のポーランドにあったシュツットホーフ強制収容所で1943~1945年、勤務していた。
「ユダヤ人、ポーランド人、そしてソ連人」(検察)ら6万5000人が犠牲になったと推定され、うち1万人以上の死について共犯と見なされた。

法廷で被告は「起きたことすべてに謝罪する」と述べた。ただ、昨年9月の開廷時には老人ホームから逃亡し、近くのハンブルクで逮捕された。
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