アニメーションと音響技術と機械学習を組み合わせ、歌ったり配信で交流したりもできる「デジタルヒューマン」が中国で急速に普及しており、スキャンダルのない仮想インフルエンサーとしての活躍が期待されています。すでに中国のテクノロジー企業が積極的に開発を進めているだけでなく、政府もバーチャルコンテンツの普及に多額の予算を計上しています。

中国で最も有名なデジタルヒューマンが、バーチャルシンガーの洛天依(ルォ・テンイ)です。洛天依は日本の初音ミクと同じようにボーカル音源ソフトウェアのキャラクターで、エンジンには初音ミクと同じVOCALOID 3を使っています。洛天依の開発は2012年にスタート。記事作成時点で300万人近いファンを持ち、2022年の北京で開催された冬季五輪の文化祭開会式でもパフォーマンスを披露しました。動画ストリーミングサービスのBilibiliは、洛天依の開発チームを買収しています。

https://gigazine.net/news/20230105-virtual-person/
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