【舞台設定】
2090年くらいの日本
なんやかんやあって右翼が台頭した日本は衰退し続けて、ガチの暗黒国家となった
もはや東京には首都機能がなくなっていたが、アホな田舎者が夢も希望もないのに「なんとなく惰性で」東京にやって来るので、関東一帯は最悪の犯罪都市になっていた

【ストーリー】
ケンモはフィリピン人の母とペンキ塗り職人の父の間に生まれた根暗な小デブ鉄ヲタこどおじ
両親は本当は岡山に住んでいた平凡な家庭だったが、なんとなくいい暮らしを求めて東京の近くに移住した
その結果埼玉で荒んだ生活を送る羽目になった
ケンモは両親から聞いた岡山の田舎話に憧れて、いずれ地元に帰るのだと子供の頃から決意していた
その為には新幹線代と移住許可証を購入するため1億5000万円(現在の価値:120万円)以上を稼がないといけないが、社会保障とか年金とか統合教会へのお布施で下級国民は収入の90%の納税を強制されているので100年かかっても半分に満たない
ひょんなことから、ケンモは軽度自閉症で統失で軽度知的障害の金持ちのブッサイクな女の子「チン」と知り合う
ケンモの優しさに惹かれるチンだったが、ケンモはチンの金しか見ていなかった
すけこましのスラブ系友人ヤ・キーウからの助言もあり、ケンモはチンから何度も金を受け取ることに成功するが、訝しんだチンはその理由を訪ねた
ケンモは自分の夢をチンに語るが、チンにとってそれは自分を捨てるも同然だった
チンはパニックを起こして泣き叫びケンモを殺そうとしたが、ケンモは骨法を学んでいたので逆に返り討ちでチンを殺してしまう
上級国民への殺傷は決して許されない!国営セコムに追われるケンモはなんとか治外法権であるJRの新幹線の貨物に乗り込むものの、鉄道警察にうっかり散弾銃で心臓を撃ち抜かれてしまう
ケンモが遺言に地元の岡山に帰りたいと抜かしたのを聞いて、車掌はケンモへ哀れみを感じて、その遺体をゴミ袋に詰めて岡山駅で焼却炉に投げ入れた
ケンモは地元で死んだ
〜終わり〜
http://Jamaica.com