けれどもラディフェミの人たちは、夫を「キモい、パパ活おやじ」と詰(なじ)りつづけた。妻のあたしにまで嫌がらせをした。

 過去は消えない。忘れてくれなんてむしの良いこともいうつもりはない。でも、少しは今の頑張りも見てくれよ、と妻であるあたしは思った。
「キモい」と夫を嬲(なぶ)りつづけているラディフェミAは、今、一般社団法人での公金の使い方を問われている。Aに対する誹謗(ひぼう)中傷も激しいようで、支える会もできた。その会のメンバーであった、少年少女たちの自立を支援するNPO法人の牧師が、覚醒剤使用疑いで捕まった。施設内でも使用していたようである。最悪の出来事だ。しかし、牧師は彼女たちから責められていない。

 前出の一般社団法人の支える会の中心人物のBは、草津の町長が町議をレイプしたとデモの先頭に立っていた。町議の嘘(うそ)がバレ、町議が在宅起訴されてもなお、開き直って「起訴=有罪か?」というような人だ。

 ならばなぜ、容疑を否認している牧師の名前を支える会から消したのか? 有罪が確定するまで擁護するのが筋だろう。

 はっきりいう。あなたたちは矛盾している。もう嫌がらせはやめろ。

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

※週刊朝日  2023年1月6-13日合併号

https://news.yahoo.co.jp/articles/a67cc4b635095e549716c1026ad60d51c04eb34f