https://www.fnn.jp/articles/-/464008

著名な社会学者が、勤務先の大学キャンパス内で襲われた事件。
発生から、1カ月余りが経過したが、未だに、容疑者逮捕に至っていない。
防犯カメラに映った、あのニット帽の男は、どこへ消えたのか。

去年11月29日火曜日、午後4時17分ごろ。東京都立大学のキャンパスで事件は起きた。
「凶器を使用した傷害事件が発生しました。犯人はいずれかの方向に逃走しています」。
これは警視庁が地域の防犯・安全のために配信しているメールの内容だ。

第一報の段階では、被害者は誰なのか、情報が錯綜していた。ただ、被害者が大学職員とみられるという話は耳に入っていた。
キャンパス内での通り魔的な犯行なのか。その後、「切られたのは教授の宮台真司さん。
重傷で病院に搬送」という情報が舞い込み、事件の見立てが大きく変わってくることになる。

宮台さんは、男に、首や頭などを切りつけられ、腕などには身を守る際にできる防御創が、多数、残されていた。
全治6週間の重傷。手術は2日間であわせて6時間ほどを要したという。
執拗に切りつけられているところからすると、動機は怨恨なのか。はたまた言論に対する暴力なのか。

宮台さんは、逃走中の男について、「面識はない」と説明しているという。
"言論人”として知られる宮台さんだけに、これまでにも、度々、殺害予告などを受けてきたとのこと。
男は何を思い犯行に及び、どこに逃走したのか。