https://www.asahi.com/articles/ASQD06SQFQDVUTFL016.html

学術集会での招待講演で、東京工業大の海塩渉(うみしおわたる)助教(建築環境工学)が訴えた。「日本人の多くは、寒すぎる部屋で暮らしているのです」

 部屋の寒さが、健康にどう影響しているのか。近年の研究で徐々に明らかになってきた。

断熱改修前の戸建てを調査、最も低かった都道府県は…
 海塩さんも参加する、慶応大・伊香賀(いかが)俊治教授(建築環境工学)らの研究チームは、14年度から、国土交通省の補助金を受けて「スマートウェルネス住宅全国調査」を始めた。建設会社や医師らとも協力し、断熱改修を控えた全国約2190軒の戸建てを対象に、冬の2週間、居間や寝室、脱衣所の室温を10分おきに測定。断熱改修後にも同様に測った。