変化する「うさぎ狩り」 時代に沿い100年以上続く伝統を継承

遠野高(三浦立(たつ)校長、生徒313人)の伝統行事「うさぎ狩り」が目的を変えながら進化している。
戦前に農作物被害対策で始まり、近年は生徒の連帯意識の向上を図るレクリエーションに。
時代に沿った新たな形で100年以上続く伝統を継承している。

 農作物を荒らす野ウサギを駆除するため1918(大正7)年に始まり、戦後は食糧確保に趣旨を変えた。
遠野市と住田町境の蕨(わらび)峠近くの山などで行っていたが、79年を最後に捕獲はなく、近年はレクリエーションとして隔年実施。
終了後に校庭でジンギスカンを囲み親睦を深めてきた。

 隔年のため、卯(う)年の2023年は行わない予定だが、三浦校長は「全校が一緒になって一つのことに打ち込む。そのシンボルとしてうさぎ狩りの考え方を大事に、行事を続けていきたい」と力を込める。

https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/1/7/132574