https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230106/5090021480.html
米海兵隊と陸上自衛隊 互いを敵と想定し戦闘訓練 国内初
沖縄のアメリカ海兵隊が、陸上自衛隊の部隊と互いを敵と想定した戦闘訓練を国内で初めて行っていたことが分かりました。
双方の戦闘能力の向上と連携強化をねらったものとみられます。
６日、沖縄県うるま市にあるアメリカ軍基地、キャンプ・コートニーで、去年まで陸上自衛隊で訓練を支援する部隊の隊長を務めていた元１等陸佐近藤力也さんに、アメリカ海兵隊から勲章が授与されました。
海兵隊などによりますと、近藤元１等陸佐はおととし、山梨県の北富士駐屯地で陸上自衛隊と海兵隊の部隊が国内では初めて行った互いを敵と想定した戦闘訓練を主導したということです。
式典で沖縄の海兵隊のトップ、第３海兵遠征軍司令官のジェームズ・ビアマン中将は「彼は海兵隊と自衛隊の両者を最大限よいものにするための条件を整え、未来への道筋を開いた」と述べました。
日米の連携をめぐっては、年末に閣議決定された政府の安全保障関連の新たな３文書で▽両国で弾薬庫など施設の共同利用を進めるほか、▽部隊の連携もより一層向上させるとされています。
こうした中、互いに敵として訓練を行うことで▽双方の戦闘能力を向上させるとともに、▽戦闘のしかたについて理解を深め、日米の連携をより強化することをねらったものとみられます。
