米ゴールドマン・サックス・グループは今週、約3200人の削減に乗り出す見通しだ。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。同社の人員削減規模としては過去最大級となる可能性がある。

  非公開情報だとして同関係者が匿名を条件に語ったところでは、週半ばにプロセスを開始する見込みで、全体の削減数が3200人を超えることはないという。うち3分の1強が中核のトレーディング・銀行部門となる公算が大きく、今回の人員削減が広範に及ぶことが示唆された。同社はまた、クレジットカードや割賦金融事業を網羅する新部門について、20億ドル(約2600億円)余りの税引き前損失を計上することも公表する方向。

  ゴールドマンのスポークスマンはコメントを控えた。同社は依然として年内に正規のアナリストなどの人材採用を継続する計画。  

データによれば、同社の従業員数は昨年9月30日時点で4万9000人余り。デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の下、2018年以来34%増えた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-09/RO6Z32T0G1L101