・4例目:中国P&G

中国P&Gは、「女性の足が男性の5倍ほど臭い」という記事を投稿した。「信じられなかったら、いますぐ嗅ぐ必要がある」という内容だ。

これによって女性たちは最高のメーカーから最低のメーカーと意識を変えるしかなかった。中国という最大の市場を、この1つの記事で失いかねなくなった。

科学的に絶対の自信があるならともかく、そもそも根拠も薄弱な話だ。中国P&Gはすぐさま撤回し謝罪した。女性に対する蔑視表現と捉えられても仕方がない内容だった。

SDGsでもCSRでもよいが、基本的にグローバルブランドは男女平等をうたっている。またLGBTにも理解があるはずだ。それなのに根拠のない男女の差をセンセーショナルに書いて注目を浴びる試みはまったく的を射ていない。

なおここからは私の予想にすぎない。実際に記事を書いたのは外部の委託業者だったかもしれない。もちろんチェック機能はあっただろう。しかしチェックがゆるく、予想外の記事が外部に出てしまうことがある。コンテンツの管理はこれまで以上に重要になっている。

https://toyokeizai.net/articles/-/641688