文庫本、30年で6割値上げ 本離れに拍車 文字大きくページ増/紙代高騰

 安価で手軽さが魅力の文庫本の値上がりが、読書家や書店を悩ませている。ページ数の増加などの影響に最近の紙代高騰が加わり、平均価格はこの30年で6割近く上昇し、1冊千円以上の本も珍しくない。家庭の書籍購入額も低迷したままで、書店関係者は「紙の本離れがますます進む」と危惧する。

 「好きな作家を応援する意味でも新刊を買うが、値段を見て『意外と高い』と思うこともある」。小説などを毎月10冊ほど読む札幌市東区の男性(30)は苦笑する。

 書店では特に海外の小説や学術系で千円超えの文庫本が目につく。出版科学研究所(東京)によると、2021年の新刊文庫本の平均価格は732円。1991年の467円から57%上昇した。30年のうちに税率が3%から10%に上がった消費税を加味すると、67%高くなった計算で、...

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