道頓堀川で絶滅危惧種「ニホンウナギ」の生息を確認 学術的な調査による捕獲は初めて 

絶滅危惧種に指定されている二ホンウナギの生息が大阪市の道頓堀川で初めて確認されました。
大阪府立環境農林水産総合研究所は、道頓堀川で二ホンウナギの生息調査を行い、2022年10月11日に11個体の捕獲に成功したことを発表しました。

二ホンウナギは、大阪府レッドリストでドジョウやメダカなどと並び、数が大幅に減少している絶滅危惧2類に指定されていて、学術的な調査による捕獲は初めてです。

ウナギは肉食のため、道頓堀川での生息確認は餌となる他の生物の生息も意味し、生物多様性の重要な指標になるとしています。

捕獲したウナギの一部は、1月10日から大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センター(大阪府寝屋川市)で水槽展示するほか、研究に活用したり、標本として大阪市立自然史博物館に収蔵します。

センターでは「日本中の人に広く知られていて、きれいなイメージはない道頓堀川だが、水質は良くなっていて、ウナギのような生き物も生息していることを知ってほしい」と話しています。
https://www.fnn.jp/articles/-/468677