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森喜朗元首相がまた不適切発言 五輪不正疑惑が晒される今、放言でニュースになるとは…
■11月1日 また森喜朗元首相(85)の不適切発言が飛び出した。10月29日、金沢市で開かれた金沢医科大の創立50周年記念式典でのあいさつ。自身がつえを使用していることで「つえをついていると身体障がい者に見えて、みんなが大事にしてくれる」と述べた。障がい者をやゆしているともとれる発言だ。
さらに「特に金沢医科大については特別配慮するように言おうと思ってやってきたら、今日は永岡のおばちゃんもいないので…」と、永岡桂子文科大臣をおばちゃん呼ばわり。「女性が多い理事会は時間がかかる」と、東京五輪組織委員会会長を「女性蔑視」発言がもとで辞任に追い込まれたのに反省の色はない。
東京五輪で森氏からスポンサー集めを〝丸投げ〟された組織委元理事の高橋治之容疑者は〝虎の威を借りたキツネ〟のごとしで、東京地検が立件した賄賂総額は5ルートで計1億9600万円という。汚職まみれの五輪体質の元をたどれば行きつくのは〝虎〟である森氏ともいえるが、この深刻な時期、放言でニュースになるとは「そっちかよ」と突っ込みたくもなる。
先日引退会見したスピードスケートの五輪金メダリスト、小平奈緒さんは札幌市が招致を進める冬季五輪のシンボルアスリートとして協力を要請された。しかし、「五輪を利用されたくない。五輪を支える人たちが本当に真摯(しんし)にスポーツに向き合ってくれることを願っている」と五輪とは距離を置くようだ。
次から次へ東京五輪の不正疑惑が白日の下に晒されるいま、小平さんのみならず五輪の裏の構図に不信感、嫌悪感を抱くアスリートは多いだろう。これでは札幌が…。森氏も言いたい放題いってる場合ではない