https://mainichi.jp/articles/20230111/k00/00m/030/033000c
バイデン氏「驚いた」「内容知らない」 機密文書持ち出しで釈明

https://mainichi.jp/articles/20230111/k00/00m/030/033000c
バイデン米大統領は10日、訪問先のメキシコでの記者会見で、自身の私的オフィスから副大統領時代に作成された機密文書が見つかった問題について
「報告を受けた時、政府の記録がオフィスに持ち出されていたことに驚いた。文書の内容は知らない。私の弁護士は『内容を確認するように』とは言わなかった」と釈明した。
野党・共和党が主導する下院監視委員会は10日、文書が持ち出された経緯に関して調査を開始した。

 バイデン氏は「私の弁護士が文書を見つけた後、すぐに国立公文書記録管理局に連絡し、文書を引き渡した。なされておくべきことをやったのだ」と説明した。
また「私が機密文書や機密情報を真剣に取り扱っていることは知られている。(文書持ち出しの経緯に関する)調査には全面的に協力する。早期に調査が終わることを望んでいる。
そのときに詳細も分かるだろう」と述べた。発見後、すぐに公表しなかった理由は説明しなかった。

 CNNによると、発見された10点の機密文書は2013~16年に作成され、ウクライナやイラン、英国などに関する情報や説明資料が含まれていた。
ガーランド司法長官は文書持ち出しに関して、司法当局から予備的な報告を受けており、今後、捜査を本格的に進めるかどうか判断するという。バイデン氏は09~17年、オバマ政権の副大統領を務めた。

 機密文書は22年11月の中間選挙直前、首都ワシントンにあるバイデン氏の私的オフィスから見つかったが、米CBSが今月9日に報じるまで公表されていなかった。【ワシントン秋山信一】