1人でサザエ321個を2時間でとった事例も…秋田で過去最多53人の密漁者摘発
2023/01/14 10:35

 秋田海上保安部は、秋田県内沿岸で昨年行った密漁の取り締まりで、20~70歳代の男女計53人を漁業法違反や県漁業調整規則違反の疑いで秋田地検に書類送検したと発表した。摘発者数は、同保安部に記録が残る2015年以降で最多。釣りなどレジャーのついでに行われるケースもあったという。

 同保安部は、県漁業協同組合などの要請を受けて取り締まりを実施。昨年は7~9月に53人を摘発した。県内在住者が45人で、県外は北海道や青森、岩手、埼玉、神奈川の8人。いずれも自分や家族の食用、知人に渡す目的で、売却は行われていないという。昨年8~11月に書類送検した。

 摘発した場所は、好漁場として密漁が頻発している男鹿市と八峰町の沿岸部。アワビが103個(約7キロ、市場価格で120万円程度)、サザエは2571個(約105キロ、同170万円程度)、ウニが10個(約300グラム)で、1人でサザエ321個(約8キロ)を約2時間でとった密漁者もいた。押収物はその後、海に戻した。

※略※

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230112-OYT1T50068/