由佳さんは新年のご挨拶用のお菓子と、子どもたちに渡すお年玉を用意しました。
「私はひとりっ子なので、パパのほうにしか親戚の子はいないんです。
親戚の子どもは、パパのお兄ちゃんのとこが3人と、パパの妹のほうにも3人います。
1番下が3歳で、上が6年生。自分の子以外にお年玉を渡すのって、かなり久しぶりだったので
“お年玉 相場”ってググって調べました」(由佳さん、以下同)。
その時由佳さんが調べたお年玉金額の相場は、未就学児が500~1,000円、小学生が1,000~3,000円、
中学生と高校生が5,000~1万円だったそう。
「平均相場の中でも多いほうが無難かな~?って、ちっちゃい子は1,000円、小学生は3,000円、
中高生には10,000円を入れました」
「しばらくして『子どもたち~!おいで~』ってパパの妹が呼ぶと“いよいよお年玉の時間が来たかな?”って、息子も甥っ子たちもニタニタした顔で集まってきました」
「はい、どうぞ」とお年玉は子どもの手に渡り「ありがとう」と返すやり取りが終わると、大人はひと仕事終えた気分で再びお酒を飲み始めます。
そんな時に響いた、息子のあの言葉……。
「ママぁ~!1,000円しか入ってないよ~!! うち、3,000円入れたのにねぇ?!」
◆凍りつく私たち夫婦と親族たち
息子さんの言葉に、由佳さんは凍りついたそう。
「あの時はびっくりしました。息が出来なくなるってこういう時に使うんだなって……。
なんか、お金に汚いって思われたかなって、もらってすぐ袋を開けたことも、
金額にケチつけているのも……とにかく恥ずかしい気持ちでいっぱいで……ふと見たら、隣にいた夫も固まってました」
無邪気な子ども達と、凍り付く大人たちの異様な空気が流れました。
「その後、パパの妹が気を利かせてくれて『わぁ、ごめんね、間違えて入れちゃったかな』って、
お財布から出した2,000円を息子に渡してくれたんですけど……その姿を見て、今度はものすごく申し訳ない気持ちになりました。」
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