ガールズバーで9万円…悪質客引きに注意 熊本県警、年末年始の取り締まり強化 目立つ10万円未満被害
忘年会や新年会で酒席が増える年末年始は、繁華街での「客引き」に注意が必要だ。
連れて行かれた悪質な飲食店で、法外な料金を請求される「ぼったくり」被害に遭う恐れがある。
近年は、比較的少額の10万円未満を請求される事例が目立っており、熊本県警は年末年始の取り締まりを強化する。
県警繁華街特別対策室によると、11月下旬に40~50代の男性3人のグループが被害に遭った。熊本市の中心繁華街で、
客引きの男が「女性がつく」「3千~4千円ぽっきり」などと声をかけ、女性が接客するガールズバーに案内した。3人は約2時間滞在し、請求額は約9万円。「高い」と思いつつも支払ったという。
同室の藤内智実室長は「10万円を超えないのが特徴。『高いけれど払える』額を請求することで、客にお金を支払わせ、警察への通報を踏みとどまらせようとしている」と指摘する。
県警が把握するぼったくりは今年1~11月で13件。請求額別は10万円未満が6件、10万~20万円4件、20万~30万円2件、30万~50万円1件だった。2019~21年は年19~17件で、いずれの年も請求額は10万円未満が7割超を占めた。
藤内室長は「まずは客引きについて行かないこと。『料金がおかしい』と少しでも感じたら、支払う前に110番してほしい」と呼びかける。(中島忠道)
https://kumanichi.com/articles/892031