スキー・ジャンプのワールドカップ(W杯)蔵王大会で「スーパー団体」という種目が初めて実施された。4人で競う従来の団体戦とは異なり、2人が3本ずつ飛び、合計得点を争う。スーパー団体は、なぜ新たに導入されたのか。
「(従来の)4人だと団体戦を組めない国が結構ある。『団体戦のハードルが高い』という声があったと伺っています」と全日本スキー連盟の関係者はいう。
冬季五輪やW杯で採用される団体戦はいずれも4人で行われる。ただ、人数をそろえられず、出られない国も多い。世界的に競技人口が少ない女子では特にそうだ。
14日のスーパー団体に出場した日本の高梨沙羅(クラレ)は「4人だと出られない国もあるが、トップ2だったら出られる国もある。(導入によって)レベルも引き上がってくると思う」と歓迎する。
4人が飛ぶ団体戦と異なり、ジャンプを飛ぶ間隔が短くなるのが特徴だ。
「4人の時は、いったん考えて飛んで、もう一度飛ぶが、(スーパー団体は)考える時間がないくらい、勢いのままにポンポンと飛ぶことができて、ハラハラする臨場感もあった」と高梨。丸山希(北野建設)とともに出場し、90メートル台を3本そろえるジャンプを見せたが、出場12チーム中、6位に終わった。
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