あなたも言ってない?「タイパ」重視のZ世代が嫌う、あの“おじさん常套句”
嫌われる「おじさん自分語り」
どうも私は、日常的に「Z世代」と呼ばれる若者との接点に恵まれすぎている。大学でウェブライティングを教えたり、
テレビ番組で若い世代の社会起業家や論客と討論したり、毎日のように会うジムのインストラクターは皆20代半ばだし、
そもそも自分の子どもが10代と20代。彼らがデジタルネイティブの「Z世代」と括られているのを見て、
そうか私は「ザ・Z世代の母」なのだと思った。
それで、学生に常々「私の若い頃は日本が経済減速で意気消沈して閉塞感が強かったけど、怖いもの知らずのネット文化が
水面化で生まれた時代だったんだよね〜」とか、「君たちはZ世代というネーミングで、
デジタル時代以前の大人たちから独特な注目をされているから、
それは売り手市場の貴重なアドバンテージとして受け止めておくといいよ〜」なんて、人生の先輩というか「母」視線で偉そうにアドバイスしていた。
するとある学生からそんな親世代を真正面から果敢に批判する期末課題
(ウェブ記事を想定して自分で執筆してみるという課題)の制作物が提出されて、おばさんとしてグサグサきてしまった。
「あなたはどう? Z世代が嫌うおじさんの語り方 〜タイパ重視のZ世代と相性最悪な『あの常套句』」と題された期末課題原稿、その学生の指摘はこんな感じだ。
「中高年は、若者と話すときに自分の過去について語りたがる。『俺の若い頃はね、ちょうどバブルだったから・・・』
『俺の若い頃は、残業なんて当たり前だったんだぞ』──。『俺の若い頃は』という常套句とともに始まる、
おじさんの経験談、いや自分語り。彼らは良かれと思って語っていても、残念ながらZ世代は、
そうした自分語りを聞くことを嫌う。なぜなら、『おじさんの自分語りを聞く』という行為はタイパが悪いからだ」
ああ、アタシも「私の若い頃は〜」って、確かに「よかれと思って」語ってたわホントすまん・・・と、
反省の血の涙を流しながらその原稿を添削するセンセイ、いや筆者であった。
https://news.livedoor.com/article/detail/23536735/