陸上自衛隊山口駐屯地（山口市）で14日、高校サッカーの強豪・高川学園（山口県防府市）のサッカー部員が第17普通科連隊に体験入隊し、自衛隊員が日頃こなす訓練に挑んだ。
1、2年生部員18人が迷彩柄の戦闘服に着替え、「入隊式」に臨んだ。第2中隊長の中元浩喜1尉が「団結心、規律心、闘争心の3点を養ってもらう」と訓示。駐屯地や近くの山口訓練場で約6時間、ランニングや格闘訓練、体力測定などを経験した。
部員らが「きつかった」と口をそろえたのは、ほふく訓練。深緑色や茶色のドーランを顔に塗り、前日からの雨でぬかるんだ草地で声を出し、手足を使ってはいずりながら前進した。
山中大樹さん（2年）は「体力的にも筋力的にも普段とは全然違う体験ができた」。波多野拓真さん（2年）は「全員で乗り切るという気持ちがサッカーに生きてくる」と話した。
山口駐屯地広報室によると、体験入隊はサッカー部の江本孝監督から「闘争心をつけさせたい」と依頼を受けて昨年初めて行われ、今年が2回目という。（武井宏之）
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