「世界の中心」は千葉・四街道 外国人が集う「ヤード」の街で考えた
1/15(日) 16:00配信
入社し、千葉総局に着任して1年目。取材でよく耳にした言葉が「ヤード」だった。自動車の解体や保管、コンテナ詰めをする作業場を意味する。
自動車盗被害が発生するたびに、「ヤードが多いから」という話を警察から聞いた。千葉県警によると、昨年10月末時点で県内のヤードは全国最多の648カ所もあるという。
なぜ千葉に多く、誰がどんな仕事をしているのか。昨年末、警察、専門家に聞くとともに、ヤードを訪ねてみた。
移民の経済活動に詳しい千葉大の福田友子准教授(国際社会学)によると、都内で地下鉄駅を建設する際、立ち退きを迫られた自動車解体業者が千葉県に移転した。安くて広い土地があり、高速道路も近かったことなどが理由だ。空港へのアクセスも良く、多くの外国人業者が参入した。
四街道市でヤードを営むのは、主にアフガニスタン人だ。市内には全国の約2割に相当する723人が住む。ハラルの食料品店も目立つ。「ヤード=犯罪の温床、怖い場所」という印象を持つ人が少なくないが、そこには生活があり、家族がいた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b1190c1fd140eee032ba6f49f36ec550f99a360