マンドリルの「ケンシロウ」が死ぬ うつむき加減のたたずまいが人気(朝日新聞デジタル)
https://news.yahoo.co.jp/articles/57e85932c4b6d789ef3d116bc3b64551ee3d8130
茨城県日立市かみね動物園で飼育されていたマンドリルのオス「ケンシロウ」が15日に16歳で死んだ。同園が16日に発表した。
ケンシロウは2006年に東武動物公園(埼玉県)で生まれ、10年4月にかみね動物園へ。13年に渡って来園者に親しまれてきた。名前の由来は、発達した犬歯が特徴的だったからだという。
22年8月ごろから、後ろ足の関節の炎症が悪化し、寝たきりの状態になっていた。腰椎(ようつい)の変形が原因とみられるといい、飼育員らがほぼ24時間態勢で介助を続けてきた。
23年1月初旬からしっぽを痛がるしぐさをしていたため、15日朝に軽い麻酔をかけたところ心拍が低下。蘇生処置をしたが、数分後に息を引き取ったという。解剖の結果、胸部に血液などがたまり、心臓を圧迫する「心タンポナーデ」が死因と疑われるという。
マンドリルは中部アフリカの熱帯雨林に生息し、平均寿命は30年ほどだという。同園の担当者は「マンドリル特有の赤い鼻などの顔立ちのほか、うつむき加減のたたずまいが、しょんぼりしているようでかわいいと人気がありました」と話した。(藤田大道)