2017年度以降の5年半あまりに、医療機関ネットワークには、スライサーによる事故事例が87件寄せられており、PIO-NETにも同じ期間に、スライサーに関する危害・危険情報が18件寄せられています。スライサーでのけがは指先の皮膚等を削ぎ落とすこともあり、そのような場合は止血しにくく、治癒までに期間を要することもあります。

https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230118_1.html

主な事例
調理中にけがをした事例
思いのほか食材が切れる速度が速かったため指を受傷した。
力を入れたら手が滑ってスライサーの刃の部分で指を強く擦った。
素手で玉ねぎをにぎって調理したところ、スライサーで中指を受傷した。
人参を持っていた親指がすべり、指先が斜めに5ミリほどそがれてしまった。
調理中以外にけがをした事例
引き出しのスライサーを触り、右手の中指を切った。
スライサーの洗浄中に誤って指を切った。
テスト結果
スライサーによる事故の検証
野菜が小さくなったり、手を滑らせたりすると指が刃に接触する可能性がありました。
安全ホルダーの使い方を誤るとけがをする可能性がありました。
調理中以外でも指がスライサーの刃に接触することがありました。
表示の調査
すべての銘柄で、調理中の手指のけがに注意する旨の記載がみられました。
すべての銘柄で、調理後の手入れや保管に関する記載がみられました。
写真1.野菜が小さくなり指がスライサーの刃に接触する様子
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