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「マタギ飯」が名物、創業350年の老舗温泉旅館が破産申請へ

東京商工リサーチ青森支店は17日、嶽(だけ)温泉(青森県弘前市)の老舗旅館「山のホテル」が破産申請の準備に入ったと発表した。負債総額は約5億円で、3月には青森地裁弘前支部に破産申請を行う予定。コロナ禍で宿泊客が減った上、昨年末からの急激な湯温低下と湯量減少が追い打ちをかけ、創業約350年の歴史に幕を閉じる。

 発表によると、山のホテルは1674年創業。先祖のマタギの食事を再現した「マタギ飯」が名物で、最盛期の1998年12月期には売上高約3億8000万円を計上した。しかし近年は減収が続き、2016年2月には増築などの設備投資による負債を解消できない事態となった。22年11月からは修繕工事のため全館休業していた。