1頭ならカワイイけど3000頭いると…宗谷岬の沖に「海のギャング」が集結 漁業関係者は警戒 北海道稚内市


東京湾ではかわいらしいトドがあらわれ、話題になっていますが、稚内市沖には今シーズンも迫力の大群が押し寄せています。

漁網を破り、魚を食い荒らすことから、漁業者らに「海のギャング」と呼ばれているトドが、この冬も北海道に集結しています。 道立総合研究機構がドローンで撮影した映像です。

およそ3000頭のトドがひしめき合っているのは、稚内・宗谷岬の北、およそ1.4キロ沖にある無人島の「弁天島(べんてんじま)」です。

トドはオホーツク海や北太平洋に生息していますが、冬に北海道周辺まで南下する個体もいて、弁天島には、2000年ごろから集結するようになりました。

北海道立総合研究機構 稚内水産試験場 後藤陽子さん
「なぜここに集まっているのか、あまりわかっていないので、これからもモニタリングをしながら、なぜ集まっているのかを解明したい」
春のピーク時には、6000頭の群れに膨れ上がるという弁天島のトド。 道によりますとトドによる漁業被害は減少傾向にあるものの、昨年度は(被害額が)およそ7億5000万円にのぼっています。
トドの好物は魚やタコで、稚内市周辺の漁業関係者らは警戒を強めています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c111eefe43515261490428759dc6a53964460ad2