米 ウクライナに装甲車など約3200億円相当の軍事支援へ
2023年1月20日 11時37分 ウクライナ情勢

アメリカ国防総省はロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対し、装甲車などおよそ3200億円相当の軍事支援を行うと発表しました。

アメリカ国防総省は19日、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対し25億ドル、日本円にしておよそ3200億円相当の軍事支援を行うと発表しました。

それによりますと、軍事支援では、
▽装甲車「ストライカー」を初めて90両供与します。

「ストライカー」は兵士を運ぶ機動性にすぐれていて、ウクライナ軍の部隊の迅速な展開を後押しするのがねらいです。

また、
▽機動力と火力を兼ね備えた装甲車「ブラッドレー歩兵戦闘車」も59両、追加で供与するとしています。

このほか、ウクライナ各地でロシア軍によるミサイル攻撃が続いている状況を踏まえ、
▽防空ミサイルシステム「ナサムス」の追加の砲弾や、
▽移動式の防空システム「アベンジャー」8基なども供与します。

一方、ウクライナが欧米各国に供与を求めている戦車については、今回の軍事支援には盛り込まれませんでした。

アメリカ国防総省によりますと、去年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以降、ウクライナへの軍事支援は総額で267億ドル、日本円にして3兆4000億円余りに上るということです。

ドイツ西部では20日、アメリカが主導してウクライナへの欧米各国の軍事支援を話し合う会合が開かれる予定で、アメリカからはオースティン国防長官が参加して各国に支援の継続を呼びかける予定です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230120/k10013955031000.html