「女性による犯罪」をアートで伝える理由とは? ベルリンのグループ展キュレーターに聞く|ARTnews JAPAN
https://artnewsjapan.com/news_criticism/article/697
「母親らしくない行動」をしたから非難される。「女性だから」責任能力がない──。女性の罪は、法廷において女性性と絡めて見られることが多くある。ドイツのベルリンで2月19日まで開催されている「Guilty, guilty, guilty! Towards a Feminist Criminology」は、タブー視されがちな「女性の犯罪」に切り込んだグループ展だ。あえてアートからこのテーマを考察する理由を、キュレーターに聞いた。
(中略
女性の行為能力を認めない傾向があり、それが時には有罪判決に至らないことすらあるということです。女性は必ずしも被害者である必要はありません。“罪を犯したと認められる権利“というものもあり、この権利は行為能力を認めることにも通じるからです
(中略
罪が裁かれた時、(男性)裁判官は加害者側は女性であるが故に責任能力がないとし、その知能にも疑問を呈した。時にはそれが無罪判決につながることすらあったという。
(後略